《「中学受験をさせる親なんて、○○だ!」》
以前とある女性に「中学受験をさせる親なんて、馬鹿だ!」と吐き捨てるように言われたことがあります。
正直わたしは『この方のほうが馬・・・いや、“中学受験”の必要の無い環境で育ち、またそんな組織で働いてきた人で、プライベートにおいてもまったく“中学受験”と無関係な次元にいらっしゃるのだろうな。・・・世界は広いのにね(留学までしているのにね)』と思いました。
ちなみに彼女は地方の高校を卒業し、国内の大学を卒業した後に海外の大学院を卒業していました。もちろん“中学受験”は知らないし、海外の大学院を卒業したというだけで自分自身のことを「頭のいい人間」なのだと豪語していました・・・・。(それは“頭がいい”というのではなく、“勉強ができる”というのだよ。なんだか残念。)
世の中には、中学受験にアンチな人間も多くいるのは事実です。しかし、そのアンチ派の人々が“中学受験”のことを深く知らないというのも事実です。すごく表面的なところしか見ていないで判断をするのだなあ、と。
個人的には、『灘→現役東大理Ⅲ→官僚』くらいの経歴の人が、「アンチ中学受験!」を唱えてくれたら説得力があるのにな、と思うんですけどね(笑)。
日本のトップは、主にそういう人たちで構成されているのに、な。
なぁんにも知らないで、ネットやメディアの情報だけでどうのこうの言われても、ねえ?
先述の彼女も、面と向かって「わたし、中学受験とか大嫌いなの」と言ってくれれば、まだよかったんですけどね。
ちなみにわたしは、「中学受験をさせる親は、聡明だ!」と思っています。
でも残念ながら「中学受験をさせる親なんて、馬鹿だ!」をそのまま体現しているようなパパママがたくさんいるのも事実です。
なぜそんなパパママが多いのか?
その理由は、、、
①“中学受験”に関するリアルな情報が非常に少ないということ。
②だからこそ、“中学受験”に対する世の中の認識が間違っているということ。
こんなにも情報過多の時代だというのに、正しいリアルな情報が本当に少ないから、世の中の“中学受験”に対する認識に間違いが多いのです。
「馬鹿だ!」・・・なんて、全くなんにも知らない他人に言わせないように、我が子のより良い“教育”のために必死でがんばるパパママに、リアルな情報を提供して、一緒に悩み考え、正しい“教育”に導くのが私の役割です。
《中学受験なんてしたくない》
「わたし、中学受験なんてさせてくないんです・・・」
以前、お電話にてこんな相談をいただいたことがありました。
よくよく内容をうかがってみると、小学1年生の子供を持つママからのご相談でした。
どうやら医者一家に嫁いでしまったようで、祖父母が孫に中学受験をさせたがるのだそう。
はじめは同業者の冷やかしなのかな・・・と思いましたが、受話器の向こうの声は涙で震えていたんです。
ママ、しっかり!!!
中学受験は家庭によって、子供によって、向き不向きがあります。わたしは中学受験をとても良いものだと思っていますが、すべてのご家庭にオススメしようとは思いません。
また、中学受験をしても人生に暗い影を落としている人もいますし、中学受験をしなくてもハッピーライフを送っている人はたくさんいます。
中学受験をしたから必ずしも幸せが確約できるものではありませんし、中学受験をすることが人間として素晴らしいだなんてことは、これっぽっちもありません。
中学受験をしたくないなら、しなければいい。
なぜなら中学受験は目的ではなく、人生の中の通過点のひとつだから。
《中学受験はしないけれど》
中学受験をするつもりはないけれど、こどもの情操教育や早期教育に興味がある方。
私立国立の小学校から同じ中学校に内部進学をするから中学受験はしないという方。
私立国立の中学校よりも、公立の中高一貫校に興味があるという方。
中学受験をしなくとも、上記のいずれかに当てはまるご家庭をわたしは応援しています。
先述しましたとおり、中学受験が人生のすべてではありません。
しかし、我が子に“豊かな未来”を謳歌してほしいと願うならば、中学受験はしなくても本当の意味での“教育”は幼少期から必要なのです。