○中学受験をはじめる前に○


 

《はじめる前の心構え》

 

中学受験はとても大変です。中学受験未経験のご家庭はなにが大変なのかよくわからないので、気合いと根性で「大変だけどがんばる!」と言えてしまうのですが、正直なところ、気合いと根性だけではどうにもなりません。

 

まず、第一条件として『親が経済的・精神的・時間的に余裕があること』が前提条件です。子供の本人の成績の良し悪しは関係ありません。

 

『中学受験は親が9割』『中学受験は母親が9割』なんて書籍がでていますが、この業界に身を置いている人間はみな、このタイトルを目にしただけで「その通り!」と深くうなずいたことでしょう。それくらい、親によって左右されるのが中学受験。

 

 

 

早速ですが、具体的に以下の項目に当てはまるご家庭(親)は、中学受験に向きませんのであしからず。

 

 

【中学受験に向かない家庭(親)】

○経済的・精神的・時間的にゆとりがない。

○中学受験をする“目的”が明確でない。

○親がやたらと子に過干渉。

○親がやたらと子に無関心。

○親が子供をコントロールできない。

○親が自分自身にあまい。

○子供の早期自立を望んでいない親。

夫婦間・家族間で教育方針が共有できていない・割れている家庭。

○“教育”の定義を理解していない親。

○“頭がいい”と“勉強ができる”の違いを理解していない親。

 

 

ちょっと“ドキっ”としてしまった心あたりがある人は、これから大変なだけだと思うので、中学受験をしようなんて思いは捨てて、もうそっとこのままこのページを閉じられることをおすすめします。

 

 

でも・・・

 

 

それでもどうしても、上記を克服して、意識新たに中学受験に臨むのだ!という人は、覚悟を決めて続きをお読みください。

 

 

 

 

《中学生からが本番だ》

 

中学校合格と同時に親も子も燃え尽きてなにもできなくなってしまう燃え尽き症候群が近頃一層流行っていますが、勉強は中学からが本番です。助走だけで燃え尽きて、力を使いきってしまわないように、最初からモチベーションを高く、目的を明確にして取り組みましょう。

 

また、学費のほうも本格的になってくるのは中学生からなので、中学受験をはじめる前に以下の費用をあらかじめ把握しておき、ライフプランに組み込んでおきましょう。

 

 

①中学受験のための通塾費用(学習にかかる費用)

②中学校の受験料

③中学校の入学金

④中学校の年間授業料

 

ちなみに、上記内容のモデル費用を出してみました。

 

①4年生〜6年生まで大手中学受験塾に通う場合・・・約250万

②都内私立中学を5校受験する場合・・・約15万

③都内私立中学の平均的な入学金・・・約25万

④都内私立中学の平均的な年間授業料・・・約100万

 

少なくとも中学に入学する前に、約300万〜400万を用意しておく必要があります。

 

 

 

 

《中学受験塾に通う前に》

 

塾に通いはじめてから中学受験がはじまるのではありません。

もう、我が子が誕生したときからすでにそれははじまっているのです。

 

誕生した瞬間から、人としての“教育”ははじまり、それはそのまま中学受験に直結するばかりでなく、その後の人生に大きな影響を与えます。

 

特別難しいことを教える必要はなく、むしろ『人が人として生きてゆくための基本的なこと』をしっかりと家庭で学ぶことができているかがガキになります。

 

たとえば、挨拶の仕方、箸や鉛筆の持ち方、靴の揃え方、言葉遣いなど。また、文化的季節的な行事を知っているかなど。それらをはじめとする一般教養や、豊かな情操教育が、子供たちの脳や精神の発達に欠かせません。

 

『人が人として営んでゆく上での文化的背景を汲んだ常識や教養』が入塾までにいかに身に付いているかで、その後の塾で学ぶべき学習内容が身に付くかどうかが決まります。

 

 

 

【塾に通う前にご家庭でやっておくべきこと(一例)】

 

○しつけやマナーはしっかりと教育しておく。

○基本的な『読み・書き・計算』はできるようにしておく。

○常に子供の脳と心に刺激を与え続ける。

○常に子供に『考えさせる』ことをする。 など。

 

 

 

けして『勉強』と思って気張らないでください。少なくとも上記の項目は、ご家庭で無理無く日々の生活に取り込める内容だと思います。

 

もちろん、上記項目が徹底されてさえいれば“頭がいいこと”が確約されるのかといえば、そうではありません。しかし、わたしが今まで見てきた多くのご家庭や生徒さんは“成績が良い子”であればあるほど、上記の項目に当てはまっていました。