《御三家・難関校に受からないだろう子》
実は・・・
『御三家に受かる子』というのは簡単にはわからなくても、『御三家や難関校には受からないだろう子』というのは、かなり早い段階でわかります。
この業界のプロがみれば、意外とあっさりわかってしまうものです。
(わからないようであれば、新米かモグリか学生か)
「今回新しく自分が担当するあの子。桜蔭が志望校だけれども、たぶん受からない。」
以前、とある講師(自身も御三家卒)が私に言ったのでした。
「そんなのまだわからないじゃないですか!あの子、新4年なんですよ?まだまだ時間だって充分あるんです。死ぬ気でがんばれば行けるかもしれないじゃないですか!」と、ちょっと喰い気味になってしまったわたし。
(もちろん、講師たるもの早々に諦めてんじゃねーーーーよっ!生徒も親もかわいそうだろっ!・・・って、クチの悪さも気に留めず、思いましたよ。えぇ。)
「御三家に受かるってそういうことじゃないんだよ。死ぬ気でがんばらなくちゃいけないような子では受からないんだよ。」と。
その後、わたしはこれと同じセリフを別の御三家卒の講師たちからも聞くことになりました。
当時のわたしには、講師たちの言葉の意味がいまいちわからなかったのです。
が、かなしいかな、今のわたしにはよくわかります。
ちなみに今のわたしの見立てでは、小2にもなっていれば、御三家や難関校に進学できるかどうかがほぼわかります。
また別のとある先生は、「3年生と言ったら、もう確実にわかるよね」とおっしゃっていました。
どうしてそんなことがわかるのか。
説明に苦慮するのですが、素質というか地頭というか、その子の持っているものの“切れ味が鋭い”んです。
コレ、パパママには非常にわかりにくいと思います。
テストの点数などのように目に見える数字で表せないものだから。
しかも、我が子の評価をテストの点数でしかはらかない親御さんは、数字にしか目をむけていないでしょうし、カラーテスト・定期テストの点数が良ければ、なおさら「我が子は問題無し!カンペキ!」と思ってしまうでしょう。
『数字では計れない何か』を“頭のいい子”は持っていて、その正体は“賢さ”だったりするのでうが、その“賢さ”は、やはり親が与えてくれた環境によって育まれた結晶なんです。
『数字では計れない何か』を持っていて、その上で勉強を頑張った子の中の、ほんの一握りが御三家・難関校合格をつかむのです。
「あぁ〜っ。うちじゃ、無理かも〜(涙)。どーしよう」・・・と思ったパパママ!安心してください。
“頭のいい子”は、つくることができるのです!
《御三家・難関校に合格する子の特徴》
※あくまで合格した人の特徴を統計的にまとめたのみで、以下の条件がすべて揃っているから御三家に合格するというものではありませんので、あしからず。
□思考力がある子
□想像力がある子
□創造力がある子
□並々ならぬ集中力がある子
□好奇心・探究心旺盛な子
□プライドが高く、自尊心の強い子
□大人と対等に会話ができる子
□「本音」と「建前」を使い分けられる子
□空気を読める子
□教養がある子
□礼儀やマナーをわきまえている子。
□状況判断能力・情報処理能力に秀でている子。
上記の項目を併せ持っているタイプの子が、やはり御三家以上の学校に合格する傾向があります。
こんな要素を持っている子だから、「親が勉強をしなさい!」なんて言わなくても自ら好奇心と喜びを持って学んでいるので、親も子も無駄なストレスやぶつかり合がないのです。